井本整体では、初心の方からプロの療術家までの、様々な学習ニーズにお応えする各種講座を幅広く設定しています。
いずれの講座でも、以下の一貫した3つの特徴があります。
井本整体の講座は、整体学等に関する「講義(座学)」と「実技練習」に分かれます。整体学等の講義は整体の基本的な理解には欠かすことはできませんし、あらゆる技術の基盤ともなっていますが、講座のほとんどの時間は実技練習に当てられます。
それはなぜか。整体指導の現場で役立つのは、ノートに書いた知識ではなく、実際に指で触れ、体で覚えた技術以外にはないからです。
整体指導の基本は、「機会」「度合」「間合」を活かすことにあります。このすべてを一瞬のうちに判断して指導を行わなければなりません。ノートを調べたり、頭の中であれこれ考えたりしている暇はありません。
そのためにも自然に手が、体が「此処しかない」という処や位置に動き、捉えられるように何度も何度も繰り返し練習し、体に叩き込む必要があるのです。
また、人の体は、昔と今で変わらないようでありながら、時代の移り変わりとともに変化しています。全身を使う仕事が多かった時代と頭と指先だけを使うデスクワークが主となった現代、食べ物が満足に食べられなかった時代と飽食の現代では体は大きく変化しています。
これに伴って、昔ながらの整体の技術をそのままに使っても体が変化しないということが起きています。井本整体の技術が年々変化するのもそのためです。そして、そのような変化はこれから先も続いていくでしょう。
現在の井本整体の技術が未来に有効であるという保証はありません。その時に、整体指導者は自ら新しい時代の新しい体に即した技術を生み出していかなければなりません。その時に頼りになるのは、やはり自らの指で覚えた急処の感覚しかないのです。
このように井本整体の徹底した実技重視主義は、整体の未来への伝承を見据えたものでもあるのです。